不倫映画6選！不倫経験者なら共感できる名作とは？

不倫の増加と共に、不倫をテーマにした映画も多く作られるようになりましたよね。

誰にも相談できずに悩んでいる時に観ると、映画の中のヒロインと自分を重ねてしまい感傷的になってしまう事も。

不倫経験者だから共感できる部分もあり、見た後に元気を分け与えてくれる作品もありました。

そんな共感できる名作6作品を紹介していきます。

邦画と洋画に分けてご紹介しますので、気になった映画があればぜひ見てくださいね。

邦画編

サヨナライツカ

辻仁成のベストセラー小説を、『私の頭の中の消しゴム』のイ・ジェハン監督が映画化。

主演は辻仁成さんの元妻である中山美穂さん。相手には西島秀俊さんがキャスティングされています。

あらすじ

時代は1975年。ビジネスマンの豊（西島秀俊）は出張でタイのバンコクへ。

そこで沓子（中山美穂）と出会い、惹かれ合った２人はいつしか恋仲に。

しかし、豊には婚約者の光子（石田ゆり子）がいた。豊は光子への罪悪感を覚えながらも、沓子へ惹かれていく。

沓子への思いは強くなっていくが、光子との安定した結婚を諦めることができない。

そんな豊のことを考え、別れを決意する沓子。愛されることを求めていた沓子だが、愛することが本当の愛であることを知ったのだ。

それから25年後、沓子を忘れることができなかった豊はバンコクへ向かう。そこで２人は運命的な再会するが、そこには悲しい結末が・・・

感想

不倫と分かりながら2人の女性を同時に愛する葛藤が上手に描かれていた作品。

2人を愛していたからこそ垣間見える揺れ動く心は、女性が見ても共感できるのではないでしょうか。

また話題となったフレーズ「人は死ぬとき、愛されたことを思い出すヒトと愛したことを思い出すヒトにわかれる」。

この言葉に深く考えさせられました。さてあなたはどちらしょうか？私は後者です。

ナラタージュ

2006年「この恋愛小説がすごい」で1位を獲得した島本理生さんの小説「ナラタージュ」。

恋愛映画の名手である行定勲さんを監督に、松本潤＆有村架純の共演で映画化。高校教師である葉山とかつての教え子である泉との禁断の愛を、泉の回想という形で進めていく。

「ナラタージュ」とは、「ナレーション（物語の筋を語ること）」と「モンタージュ（多数の場面を組み合わせてつなぎ、１つの作品にまとめる手法）」という言葉を組み合わせて作られた造語です。

あらすじ

ある大雨の日。泉（有村架純）は会社で残業をしていた。降りつける大雨を見ながら壊れた懐中時計を取り出す。

19歳の大学生である泉のもとに高校の時の恩師である葉山先生（松本潤）から連絡がきた。演劇部の部員が足りないため、演劇部の手伝いをして欲しいといわれる。

実は卒業式の日、2人の間にはある出来事があった。そんな泉は葉山先生に恋をしていた。

葉山先生と久しぶりに再会した泉。大学生になった今でも葉山先生に恋をしていることに気付く。

ある日、映画を観にいった泉に葉山先生から着信とメッセージが。泉が葉山先生のもとへ急ぐと、そこには酒に酔った葉山先生がいた。

葉山先生はなぜお酒を飲んだのか泉に話す。そして葉山先生のつらい過去を知る。泉は葉山先生に寄り添い家へと向かう。

そこで気持ちを抑えきれない泉は行動を起こすが、葉山先生がまだ妻と離婚していないことを知った

感想

教師と生徒、更に不倫という決して許されない恋を描いた作品。既婚男性を想う女性の苦悩が画面を通して伝わってきます。

想い遂げられない恋に、自分をどう偽って前に進むのか。

静かに流れる時間の中に複雑な事情と心情を描き、一人の男性に思いを募らせた女性の純愛が苦しくも美しく映ります。

東京タワー

直木賞作家である江國香織さんによる長編恋愛小説。

二組の人妻と一人の青年の愛が錯綜するドラマを、黒木瞳さんと岡田准一さんを主演に映画化。2005年に公開されました。

監督は今作が劇場用初作品となる源孝志さん。

あらすじ

夫婦ともに自立し順風満帆の生活を送る詩史（黒木瞳）。友人の陽子（余貴美子）に連れられたパーティーで、陽子の息子・小島徹（岡田准一）と出会う。

お互いが持つ形容しがたい空気に惹かれ合い、親子ほど年の離れたふたりは年齢や立場を乗り越え禁断の恋に発展していく。

ある日、詩史は透を別荘へ誘うが、そこへ夫の浅野が現れる。

時を同じくして、徹の高校時代の同級生である耕二もまた、恋人の由利がいながらも年上の人妻・喜美子と関係を持っていた。

感想

現実からかけ離れた設定やあざとい台詞に違和感を覚える場面もありますが、黒木さん演じる詩史と同世代の女性に観てもらいたい作品。

20歳という年齢差に詩史がどう向き合い、どのような答えを見出したのか。それを目にした同世代の女性は何を想うのか。

「恋愛の抗えない甘さと野蛮さは、人生と相いれない」という台詞が胸に刺さります。

洋画編

赤いアモーレ

原作：マルガレート・マッツァンティーニ 「DON'T MOVE」
脚本・監督：セルジオ・カステリット

欧州でベストセラーとなった小説を映画化し、イタリアで大ヒットした大人のための恋愛ストーリー。不倫関係に陥った外科医と貧しい女の物語が綴られます。

あらすじ

車の故障に見舞われたティモーテオは、そこでイタリア（ペネロペ・クルス）と運命的な出会いを果たす。

衝動的にイタリアと関係を結んだティモーテオだったが、ティモーテオには美しい妻のエルサ（クラウディア・ジェリーニ）がいた。

しかし、その後もイタリアとの逢瀬を重ね、いつしか彼女を本気で愛するようになる。
そんな時、イタリアの妊娠が発覚。そして皮肉にもエルサもまた妊娠していた。

感想

何不自由ない完璧な日々なのに、どうして人は不幸を感じるのか。

また、男の身勝手な行動の末に苦悩する男女、それと妻。3人が救済される道はなかったのでしょうか。

映画のキャッチコピー「始まりは衝動・つながりは欲望」が全てを物語っています。

マディソン郡の橋

原作：ロバート・ジェームズ・ウォラー
脚本：リチャード・ラグラヴェネーズ
監督：クリント・イーストウッド

同名ベストセラー小説を原作にした作品。

マディソン郡に屋根つき橋の写真を撮りに来たカメラマンとそこに住む小農場の平凡な主婦が、たった4日間の恋に2人の永遠を見いだした大人の恋愛物語。

監督兼主演のクリント・イーストウッドとアカデミー賞女優のメリル・ストリープの名演が観る人に感動を与えます。

あらすじ

1989年、冬。「火葬にしてローズマン・ブリッジから灰を撒いてほしい」息子と娘が手に取った、母が綴った手紙と日記にそう書かれていた。

1965年、秋。品評会のため隣町まで家族が出かけ、4日間ひとりきりで過ごすことになったフランチェスカ・ジョンソン。

この日は月曜日。そこにカメラマンのロバート・キンケイドが訪ねてくる。ウィンターセットに点在するカバードブリッジのひとつ、ローズマン橋を撮りにやってきたのだ。

この時から2人はすでに恋をしていた。フランシェスカは橋まで案内し、野の花をつんでくれた彼を夕食に招待する。

そして翌日の火曜。月曜のジーンズとワークシャツを脱ぎ捨て、イヤリングやブレスレットで身を飾り、新しいドレスに身を包む。

そんなフランチェスカに「息が止まるほどきれいだ」とロバートはいい、二人は自然に結ばれる。

感想

ある女性の自己中心的な不倫の話。結果だけ言えばそうかもしれません。

しかし家族に捧げた20年間という長い月日は、たった4日を永遠と感じさせるのには十分なのです。

不倫を経験した人や家庭を持つ人にぜひ見てほしい作品。鑑賞するときには自らを登場人物に投影してみてください。

涙が止まらなくなります。

恋におちて

監督：ウール・グロスバード
脚本：マイケル・クリストファー
1984年アメリカ映画。ニューヨークを舞台に、お互いに家庭を持つ男女の恋愛を描いた作品。

ロバート・デ・ニーロとメリル・ストリープが織り成す純粋すぎる不倫の恋が、多くの人を涙させた名作です。

あらすじ

人々でごったがえすニューヨークのクリスマスイブ。

書店で買い物をしていたフランクとモリー。そんな見知らぬ者同士の荷物がぶつかり、知らぬ間に入れ替わってしまった。

イブから三か月後、フランクは通勤電車であの時ぶつかった女性を見かける。そして改札口に向かう途中に声を掛けた。

2人は本の事を笑いあった。ただそれだけだった。でもそれだけで十分だった。

再会した2人は惹かれ合い、デートとも呼べないプラトニックな時間をを過ごすようになった。

感想

大人の節度と戸惑いが幾度となく映像の中に流れ、そのたびに夫婦や家族というコミュニティーの在り方を考えさせられました。

また映画に登場する妻たちの言葉一つ一つが、私の心の奥底に触れたような気がしたのです。

妻という勤めを全うする事だけに毎日を生活している女性に自分を重ねたら、涙を止めることが出来ませんでした。

ラストシーンの後、あなたはどんな余韻に浸るでしょうか。

不倫映画を見て共感し、自らを励ましてください

不倫をしていると自分の行動に迷いを感じたり、罪悪感を持ったりしますよね。

しかも相談出来る相手がいなかったりすれば、一人で悩み全てを抱え込んでしまわなければいけません。

そんなとき画面の中に映る数々の不倫の形を見てください。そこにあなたが求める答えやあなたを救う言葉が溢れているかもしれませんよ。

-不安・マンネリ