不倫バレの証拠となるものとは？証拠を残さない為に避けるべき行為

2023/04/01

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「不倫」が発覚すると、不倫相手の「配偶者」（妻や夫のことをいいます）から高額な慰謝料を請求される場合は少なくありません。自分の配偶者から離婚を切り出された場合などには、こちらに対しても慰謝料を支払う必要がでてくるなど、経済的負担は重くのしかかってくるでしょう。

また、「不倫」が職場内で行われた場合などを想定すると、これがバレてしまった場合には、会社をクビになる可能性が認められますし、クビにならずとも、社会的な信用を失いかねません。

こうしたリスクを考えると、「不倫」をしていることがバレることは、できる限り避けたいものです。仮に、「不倫」がバレそうである場合に、避けるべき行動があるとすれば、それは何なのでしょうか？

今回は、裁判において提出されることの多い証拠から考える、「不倫」がバレないために「避けたい行為」についてまとめることにします。

1 証拠その１（写真とビデオ）
2 証拠その２（隠しカメラ）
3 証拠その３（自宅で廃棄された物、保管品）
4 証拠その４（携帯電話のメール履歴）
5 不倫はつねにバレる事を想定し証拠となるものを極力残さないようにしよう！
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証拠その１（写真とビデオ）

「不倫」の慰謝料を求める裁判などで、「不貞行為」（主として、肉体関係をもったことを表す法律用語です）を証明するための証拠として提出されるものに、写真やビデオの映像が挙げられます。

どういった内容の写真やビデオかといえば、

①ラブホテルに2人で入っていく様子が撮影されたものや、ペンション、温泉旅館に2人で入っていく様子が撮影されたもの

②駅前で待ち合わせをしている姿が撮影されたものや、街中で腕を組んで歩いている姿

が撮影されたものなど、さまざまです。

このうち、①に属する写真は、「不貞行為」の立証にとって極めて重要な証拠であり、裁判上も意味をもつことが多いです。

具体的に説明するのであれば、ラブホテルは、主として性行為をするための場所として認知されているため、そこに入っていく姿が撮影された写真などがあれば、肉体関係をもったこと、すなわち「不貞行為」の存在をうかがわせる有力な証拠となるわけです。これは、旅館やペンションに宿泊した場合も同様であって、「不貞行為」の存在をうかがわせる重要な証拠となります。

他方、②の写真などの場合、「不倫」をしていることをうかがわせる証拠にはなるかもしれませんが、「不貞行為」をうかがわせる証拠にはなりません。駅前での待ち合わせや、街中で腕組みをしていることは、場合によっては、恋愛関係を示す事情となることはあるかもしれませんが、それ以上の肉体関係にあったということまでは、当然には繋がらないからです。

そして、「不倫」の慰謝料請求や、離婚の裁判においては、単に「不倫」があるだけでは法律上の主張として不十分であり、「不貞行為」の存在が証明されなくてはならないことから、②の証拠に比べて、①の証拠をおさえられる方が手痛いということになります。

以上を踏まえた上で、「不倫」がバレない方法を考えるとすれば、ラブホテルなどに行かないことがベストではあるのですが、仮にどうしてもラブホテルなどに行きたいという場合には、しっかりと顔を隠すなどして、写真やビデオ撮影に備えることが重要となるでしょう。

顔が隠れている場合、写真やビデオによる証拠からは、誰と誰がラブホテルに入っているのかが明らかになりませんから、「不貞行為」の存在を証明するには不十分な証拠であるということになるからです。

もっとも、実際の裁判で提出される証拠の中には、顔を隠していても、その人が誰かを特定できる情報も併せて撮影されたものがあるため、こうした情報を晒してしまうリスクを減らす必要があるでしょう（例えば、2人がラブホテルに行く際に使用した乗用車が、どちらかの所有の自動車であることが自動車ナンバーから明らかになったケースや、ラブホテルから出てきた2人を尾行した結果、自宅に帰っていった姿まで撮影されたケースがある）。

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証拠その２（隠しカメラ）

証拠その１で述べた写真やビデオに通ずるところがありますが、自宅内に仕掛けられた隠しカメラの映像が証拠として提出される例は、実務上も意外と多いです。

考えられる理由としては、自宅内に隠しカメラを仕掛けることが比較的容易であること、不倫相手を自宅に呼んで性行為に及ぶ例が少なくないことなどが挙げられるでしょう。

隠しカメラの映像がもつ証拠としての価値は、屋外で撮影された写真やビデオ映像で述べたところと同様であり、重要な価値をもつことが多いといえそうなので、「避けたい行為」としては、なるべく不倫相手を自宅に呼ばないという点を指摘することができるでしょう。

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証拠その３（自宅で廃棄された物、保管品）

不倫の決定的な証拠となりうるコンドーム

証拠そのものの価値としては低いものの、裁判において非常に多く提出されるのが、「不倫」の存在をうかがわせる効果をもったゴミや、自宅での保管品の類です。

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たとえば、不倫相手に贈ったプレゼントを購入した際の領収書がゴミ箱から発見されたようなケースや、不倫相手と密会するために借りたマンションの契約関係の書類が発見されたようなケースで、こうした物品が証拠として提出されることがあります。

仮に、コンドームやピルを買った際の領収書が発見された場合や、ラブホテルのメンバーズカードや領収書が出てきた場合には、「不貞行為」の存在すら推認させるため、証拠の価値も重要なものとなってきます。

また、証拠として収集されるリスクもさることながら、こうした物品の発見を契機として、「不倫」をしているのではないかという強い疑念を抱かれる可能性は高く、本格的な調査（たとえば、探偵業者への不倫調査の依頼）に移行することが想定できることから、自宅でのかかる物品の廃棄には慎重になる必要があるでしょう。

したがって、「避けるべき行為」としては、安易に自宅で物品を廃棄、保管しないということがいえそうです。

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証拠その４（携帯電話のメール履歴）

不倫に対する疑念を強めたきっかけとして挙げられることが多いのは、自宅内で廃棄・保管された物品のほかにも、携帯電話のメール履歴が挙げられます。

携帯電話のメール履歴は、その内容によって、単なる「不倫」にとどまらず、「不貞行為」の存在に繋がってしまうことがあり得ます。たとえば、性行為中の写真が添付されたメールや、性行為の感想を述べたメール、或いはホテル代を払ったことに対するお礼が含まれたメールなどは、裁判においても極めて有力な証拠となるでしょう。

そうすると、「避けるべき行為」としては、「不倫」に繋がるような内容のメールをその都度削除することや、携帯電話の管理を徹底する必要が出てくるでしょう。「不倫」の慰謝料請求の裁判などでは、自分の携帯電話だけでなく、不倫相手の携帯電話のメール履歴が証拠として挙がることも多いため、上記のメール削除と携帯電話の管理は、相手に対しても気を付けるよう求めるのが効果的といえるでしょう。